2013年04月10日

メジャーリーグでなぜ日本人野手は苦戦するのか? それは捕球姿勢にあった

ダルビッシュや岩隈のように投手は比較的結果を出せるメジャーリーグですが、イチローを除いて野手は苦戦続きです。日本のプロ野球(NPB)に入らず、最初からメジャーを目指した方がいいのかもしれません。
あと、ラテン系が活躍できるということは野手のプレイはサッカーに似通っているのかも


田中賢介、中島裕之でもやはり無理!? MLBで日本人内野手が苦しむ理由。
今シーズン新たに海を渡った2人の日本人内野手、ジャイアンツの田中賢介も、アスレチックスの中島裕之も、やはり内野守備で苦しんでいる。

 田中は、打撃でも結果を出し切れずマイナースタートが決定。中島も同様にバッティングでも精彩を欠き、報道によると、セカンドコンバート論が噴出しているとか。

 なぜ日本人内野手は、ことごとく守備で苦しむのか。

 最大の要因は、日本の球場の多くが採用している人工芝と、メジャーの球場に多い天然芝の違いだ。'07年から'10年までメジャーでサード兼二塁手としてプレーした岩村明憲(ヤクルト)はこう語る。

「まず、基本姿勢がぜんぜん違うんです。日本人の場合は、左足が若干前で捕球する。でも、アメリカの内野手は、右足が前なんです」

 日本では、内野手は「左足の前で捕る感覚」が基本だ。その方が一塁方向への動きの中で捕球できるため、投球動作への移行がスムーズだからだ。

■イレギュラーの対応がしやすいメジャー様式の捕球姿勢。
 一方、メジャー様式のメリットを岩村はこう説明する。

「右足を前にして捕った方が、(左手にはめた)グラブを動かせる範囲が広くなる。イレギュラーして差し込まれても、大きくグラブを引けるんです。
 逆に左足が前だと、膝でブロックしてしまうような格好になるじゃないですか。メジャーは天然芝で、しかも打球が速いので、しょっちゅうイレギュラーする。だから、投げることよりも捕ることを優先して、このスタイルになったんだと思う。
 誰に教わったわけでもないのですが、見ていて、そう理解しました」

 その後、岩村は送球距離が短いセカンドを守るときはやや右足を前にし、速く強い送球が必要な三塁を守るときは日本時代に近いスタンスを取るようになった。

■「天然芝はより足を使わないとダメ」と松井稼頭央。
 失策の多さから「遊撃手失格」の烙印を押され、渡米1年目の終盤、二塁にコンバートされた松井稼頭央(楽天)は日米の違いについて、こう言及する。

「天然芝は、人工芝の感覚でいくと打球に合わせられないことが多かった。その点、人工芝だと、少々合わなくても捕れちゃうんですよ。天然芝はいつイレギュラーするかわからないので、より足を使わないとダメ。ただ、慎重になり過ぎるとプレーが消極的になってしまうので、そのあたりの加減が難しかった」

 プロ入り後、投手から内野手に転向した松井は、西武時代から評論家に「内野手の基本ができていない」と指摘されることが多かった。その部分をメジャーで露呈してしまったのだ。

■“基本”に忠実な日本人選手は天然芝に適応できない!?
 ステップワークに関しては、岩村は、こんな感想をもらしている。

「足運びは日本人の方が基本に忠実だし、うまいと思った。ただ、不規則なバウンドを捕ることに関しては、アメリカの方がうまいと思える選手がたくさんいましたね」

 岩村は何気なく話したが、この言葉にこそ、日本人内野手がメジャーで適応できない理由が隠されているように思えた。

 そもそも日本における基本は、きれいにならされた土や人工芝での基本であって、天然芝は想定されていない。

 日本では、小さい頃から、体を正面に向け、両手で捕球するよう教え込まれる。捕れなくとも、体で止めることができるからだ。「バックハンド」で捕ろうものなら、「百年早い!」などとののしられるのがオチだ。

 だが、たとえば三塁線の強いゴロに対しては、極めて非合理的な捕球方法でもある。高校野球でよく見かけるが、体が打球に追いついていないにもかかわらず両手で捕ることにこだわり、打球を三塁ベンチ方向に弾いてしまうのだ。体を横に向け、バックハンドで捕れば簡単に捕れるというのに。

 逆にメジャーの選手は、真正面のゴロであっても、体を横に向け、左手一本で捕ることがままある。その方が、グラブを動かしやすいからだ。

■メジャーを目指す内野手は“基本”を捨て去るべし。
『週刊現代』(2013年3月30日号)の「日本人野手がメジャーで活躍できないワケを教えます」という記事中でも、日米で監督を務めたボビー・バレンタインは、「現在、メジャーで活躍する内野手の多くがラテン系」と指摘した上で、こう説いている。

〈ラテン系の内野手の特徴は、独特の「リズム」でボールをキャッチすることにあります。彼らの守備はリズミカルで、見かけもカッコよく、まるでダンスのステップのように華麗です。一方の日本人はどうかと言うと、「リズム」とは無関係で、非常によく訓練された「スキル」で捕球している場合がほとんどです。(中略)いまアメリカでは、ラテン系の選手のように、誰もがグラブをはめた片手でキャッチして、もう一方の手はバランスを取るために後ろに振ります。これは理論的にも、両手を前に出して前屈するよりバランスもよく次の動作にも移りやすいからです〉

 日本人の方が基本に忠実である――。

 一理ないこともないのだろうが、この文脈の中にある「基本」を本気で捨て去らない限り、日本人は内野手としてはメジャーで生き残れないのではないか。

 人工芝の守備と天然芝の守備は、やはり別物だ。
(Number Webより)
posted by カミガタ at 19:20 | TrackBack(1) | 野球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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日本人野手がメジャーリーグで苦戦するワケ
Excerpt: 人工芝に慣れてしまった日本の野球に問題があるのかと思います。後はなんでもない球をミスをするのが恥ずかしいという「恥」の文化でしょうか。そういう所で日本人プレイヤーは気後れしているのだと思います。その点..
Weblog: プロ野球好き!
Tracked: 2013-04-10 21:01

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