「一本」と「技あり」の境界線は不明確で、それでいろいろ国際大会で審判問題が起きてきたのは確かです。
審判側も判断に困るという意見があります。
確かに審判の立場に立ってみれば、難しい場面も現行ルールだと多いでしょう。
私自身は柔道はポイントを取りに行くような競技であってはならない、と思います。
だから今回の決定は方向としては賛成かな、と。
理想を言えば「一本」のみに統一するべきでしょうが、試合が膠着してしまうでしょう。
「一本」の価値を上げる為に、「技あり」2本での「合わせて一本」を廃止するというのも、ひとつの方法ではないかと思います。
(読売新聞より)
柔道「技あり」消える?国際柔連が検討
国際柔道連盟(IJF)が技の判定基準の見直しを検討していることが、3日、明らかになった。
北京五輪後にも、4段階ある基準を2段階程度に整理したい意向で、国際試合の柔道用語から「技あり」や「効果」が消えるかもしれない。
IJF審判規定では、投げ技の場合、「相手を制しながら『強さ』と『速さ』をもって『背中が大きく畳につくように』投げた時」を「一本」と規定。「一本」の要件のうち一つが欠けた場合を「技あり」、二つが欠けた場合を「有効」、相手の片方の肩や尻などを畳につくように投げた場合を「効果」と定めている。
しかし、欧州の連盟関係者を中心に「判定概念が抽象的」との声が上がっており、選手からも不満の声が出ているのが現状だ。