原因は明らかな練習不足でしょうね。
途中アルフィーのテーマソングが今年は大阪城でなく、だいぶ遅れて流れてました。
曲の最後のほうで、走っている選手から住宅が建ち揃う住吉区の市街地にカメラの視点が移り、その奥に、選手にとっては待ち望んだゴール地点の長居陸上競技場が映し出されてましたが、これが福士にとって、ゴールまでの辛い、困難な道のりを暗示していたのかもしれません。
森本は日本人最高だったものの、タイムが出る大阪で2時間25分台。
本人はゴール後、テレビ中継に出演。「途中スローになったのに、出て行かなかったのは悔いが残る」と語られていました。
世界の選手のスピードと戦う積極性が求められる以上、このレース振りでは代表に選ばれるのは苦しいでしょう。
世界選手権にせよ、オリンピックにせよ、マラソンの代表を決めるときは毎回もめます。
2時間30分以上掛かるとか、余程タイムが遅くならなければ今回は名古屋の優勝者で残りの一人は決まりでしょう。
そういう意味では、日本陸連は今回は叩かれずにすみます。
日本陸連は複雑な気分の一方で、ほっと胸をなでおろしていたでしょう。
(毎日新聞より)
<大阪国際女子マラソン>福士失速 森本が日本人最高2位に
北京五輪の代表選考会を兼ねた大阪国際女子マラソンは27日、大阪市・長居陸上競技場を発着点とする42.195キロのコースで行われ、マーラ・ヤマウチ(英国)が2時間25分10秒で優勝した。森本友(天満屋)が2時間25分34秒で日本人最高の2位に入った。
三千メートル、五千メートルなどの日本記録保持者で初マラソンの福士加代子(ワコール)はスタート直後から独走していたが、後半に失速。34.6キロ付近でヤマウチに抜かれた。福士はその後、ペースが大きくダウン。後続に次々と抜かれ、ふらふらになって何度も倒れたが、ゴールにたどりつき、スタンドの観衆から大きな拍手で迎えられた。